第33回ハイメスコンクール<管・弦・打楽器部門>全体講評

2021年3月18日(木)に開催された第33回ハイメスコンクール<管・弦・打楽器部門>について、審査委員長 市川雅敏先生から全体講評が届きましたので掲載させていただきます。

審査委員長による全体講評

 今年のハイメスコンクール管弦打楽器部門は、いまだに終わりの見えぬコロナ禍が続くなか、これまで経験した事のない環境で参加者の皆さんもいろいろとご苦労したことと思います。またコンクール当日は観客の入場制限もあり少し寂しい客席となってしまいましたが、そんな事など全く感じさせる事のない多くの優秀な演奏を聴けたのはとても幸せでした。

 今回は総勢17名の演奏を聴かせていただき、改めて道内若手音楽家のレベルの高さを強く感じました。その中でも各部門で優秀賞を獲得した4名の方々の演奏は、聴き手を引き込む説得力・表現力など音楽的魅力が一歩秀でていたのではないかと思います。特に最優秀賞を獲得したヴァイオリンの阿部幸奈さんの演奏は、今後に大きな可能性を感じさせる実に堂々とした素晴らしいものでした。

 各部門別では特に木管楽器の水準が高く、皆さんの今後のさらなる成長が大いに楽しみです。他の部門も素晴らしい演奏があり、今回参加した皆さんにはこれからの北海道音楽の中心として音楽界を牽引していってもらえることと期待しております。

 全ての演奏を聴き終え、何人かの皆さんに同じ事を感じましたので、ここで述べさせていただきます。
 それは演奏した曲の難易度と自分の技術とのバランスです。このバランスが上手く取れていないと折角の演奏が不安定で単調に聴こえてしまい、表現で損をしてしまう事があります。ただ、色々な曲への挑戦は絶対に必要です。あくまでもコントロール可能な状態でのバランスのとれた選曲をし、それを仕上げて本番に臨まなければならないということです。
 これはコンクールに限らず、ご自身の演奏活動においても重要で、自信を持ってパフォーマンスを充分に発揮できる状態で本番に臨むことがとても大事です。

 今回優秀賞を受賞された方も、惜しくも受賞を逃した方も各審査委員からの講評を参考に、今後の練習に役立ててもらえれば審査した者の一人としてとても嬉しく思います。
 このハイメスコンクールに参加され素敵な演奏をしてくれた受験者の皆さま、ありがとうございました。
 今後のご活躍を期待しております。

審査委員長 市川 雅敏

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